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軽度の口ゴボは矯正すべき?判断基準・具体的な治療法を矯正専門医が解説

矯正コラム

2025.10.11

2025.10.11

「歯並びは整っているのに、なんとなく口元が出て見える」
「Eラインが少し崩れていて、横顔に自信が持てない」
このような軽度の口ゴボに悩む方は少なくありません。

実際、歯列や骨格に大きな問題がなくても、上唇や前歯のわずかな傾き・筋肉の使い方の違いで、横顔の印象が変わって見えることがあります。
しかし、「軽度だから放置していいのか」「矯正をしたらどの程度変わるのか」といった判断は、専門的な診断がなければ難しいのが実情です。

鶴見ニコ矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医がCTやセファロ分析を用いて、骨格性・歯列性の違いを正確に見極め、必要に応じて裏側矯正やマウスピース矯正など、最適な治療方法をご提案しています。

この記事では、軽度の口ゴボの特徴や原因、矯正が必要なケースの見極め方、治療法ごとの違いについてわかりやすく解説します。
「軽度だからこそ、どこまで治すべきか」を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

軽度の口ゴボとは?見た目と症状の特徴

軽度の口ゴボとは?見た目と症状の特徴

「口ゴボ」とは、上唇や下唇がEライン(鼻先と顎先を結んだライン)よりも前に出ている状態を指します。正面から見たときよりも、横顔でその差がわかりやすく、特に「唇が前に出て見える」「顎が引っ込んで見える」といった印象を与えることがあります。

ただし、軽度の口ゴボの場合は、骨格的な問題よりも歯の傾きや筋肉の使い方が主な原因となることが多く、見た目の差は非常にわずかです。たとえば「なんとなく唇を閉じにくい」「笑うと口元が前に出る気がする」といった違和感があっても、歯並び自体は整っているケースも珍しくありません。

見た目としては、Eラインから唇がわずかに触れる程度、または1〜2mm前に出ている程度であれば、軽度と判断されます。
とはいえ、そのわずかな違いが横顔の印象や美的バランスに大きく関わることもあり、「どの程度なら正常なのか」を判断するのは簡単ではありません。
そのため、専門的な分析や写真・横顔のシミュレーションを通して、口元全体のバランスを客観的に確認することが大切です。

口ゴボとは何か

「口ゴボ」は、横顔で見たときに上唇・下唇がEライン(鼻先と顎先を結んだ直線)よりも前に出ている状態を指します。一般的にEライン上、もしくはやや内側に唇が位置していると「バランスが整った横顔」とされますが、唇がそのラインを越えて前方に出ていると、口元がもっこりとした印象を与えます。

ただし、「口ゴボ=悪い」というわけではありません。日本人は欧米人に比べて鼻や顎の骨格が小さいため、Eラインよりやや前に唇が出ていることは自然な特徴でもあります。問題となるのは、歯列の突出や唇の閉じにくさがあり、横顔のバランスが崩れて見える場合です。

特に軽度の口ゴボでは、Eラインから唇が1〜2mm前に出ている程度でも、「顔全体が平坦に見える」「口元が強調される」と感じる方も少なくありません。こうした微妙な差でも印象が変わるため、専門的な判断では歯列・骨格・筋肉の関係を総合的に見ることが重要です。

軽度の口ゴボの特徴

軽度の口ゴボは、骨格的な前突ではなく、「歯の角度や唇の使い方によって生じる歯列性口ゴボ」であることがほとんどです。
このタイプでは、顎の位置や骨格は正常範囲にありながら、上の前歯がわずかに前方へ傾いている、あるいは口周りの筋肉バランスが崩れていることが原因で、唇が少し前に出て見えます。

見た目の特徴としては、次のような点が挙げられます。

  • 唇を軽く閉じようとすると、顎の先に少し力が入る・シワが寄る
  • 正面から見ると問題ないが、横顔で口元がわずかに突出して見える
  • 鼻・口・顎のライン(Eライン)のわずかなズレが気になる

また、軽度の口ゴボは「笑ったとき」や「力を抜いたとき」に最もわかりやすくなります。無理に唇を閉じていると自然に見えても、リラックスした状態では口が少し開いてしまう場合が多いのです。
このような状態を長く放置すると、口呼吸の習慣化や筋肉のアンバランスを招き、見た目だけでなく機能的な問題へとつながることもあります。

鶴見ニコ矯正歯科では、Eラインやスマイルラインの写真分析を通じて、「どの程度が審美的に自然な範囲か」「治療で改善が必要か」を丁寧に評価しています。

セルフチェックの方法

軽度の口ゴボかどうかは、自宅でも簡単な方法で目安を確認できます。
まず鏡を横にして、自分のEライン(鼻先と顎先を結んだ直線)と唇の位置を見比べてみましょう。

  • 唇がEラインに軽く触れる、または1〜2mm前に出ている程度なら、軽度の口ゴボの可能性があります。
  • 唇がしっかりと前に出ている、または顎を引かないと閉じにくい場合は、より強い前突の傾向があるかもしれません。

次に、唇を閉じたときの感覚をチェックします。
自然に閉じられるなら問題ありませんが、「唇を閉じるのに力がいる」「顎の先にシワが寄る」といった場合は、口周りの筋肉バランスに負担がかかっているサインです。

さらに、笑ったときの横顔写真を撮ってみると、口元のラインがよくわかります。スマートフォンで横から撮影し、Eラインとの位置関係を確認すると、歯の傾きや唇の突出が客観的に把握しやすくなります。

ただし、セルフチェックはあくまで目安にすぎません。実際には、骨格・歯列・筋肉の状態を合わせて評価しなければ正確な診断はできません。鶴見ニコ矯正歯科では、セファロ分析(頭部X線)やフェイススキャンを用いて、客観的なデータに基づいた診断を行っています。

軽度口ゴボの原因|歯並び・筋肉・生活習慣による違い

軽度口ゴボの原因|歯並び・筋肉・生活習慣による違い

軽度の口ゴボには、いくつかの異なる要因が関係しています。
多くの場合、骨格的な問題よりも歯の角度や筋肉の使い方、生活習慣が複合的に影響しています。
同じ「口元が出て見える」状態でも、原因が異なれば治療法も変わるため、正確な診断が欠かせません。

代表的な原因としては次の3つが挙げられます。

  1. 歯の角度や並び方の影響
  2. 唇や口周りの筋肉バランスの崩れ
  3. 成長期の癖や生活習慣の影響

これらの要因は単独で起こることもありますが、多くの方では複数が重なっているのが実際です。
以下では、それぞれの特徴と見分け方について詳しく解説します。

歯の角度と並び方の影響

軽度の口ゴボでは、「上の前歯の角度(前傾)」が最も大きな影響を与えることがあります。
歯列自体は整っていても、前歯が少し外向きに傾いているだけで、唇が前方に押し出されて見えるのです。特に、口元の皮膚は薄く骨格に近いため、ほんの1〜2mmの歯の傾きでも印象が変わります。

このような「歯列性口ゴボ」は、骨格が正常なため非抜歯矯正での改善が可能なケースが多いのが特徴です。
矯正治療では、歯の角度をわずかに後方へ倒すことで、Eラインとのバランスを整えることができます。

ただし、前歯の傾きだけでなく、奥歯の位置(咬合の深さ)や歯列全体のアーチ形状も関係しています。前歯だけを後ろに動かしても、咬み合わせの高さや歯列全体の調和が取れていなければ、自然な仕上がりにはなりません。
そのため、鶴見ニコ矯正歯科ではCTやセファロ分析によって歯の角度・骨の厚み・歯列弓の形態を総合的に評価し、無理のない位置へ移動させる治療計画を立てています。

唇や口周りの筋肉バランス

軽度の口ゴボでは、歯並びだけでなく口輪筋(唇を取り囲む筋肉)や頬の筋肉の使い方が関係していることも多くあります。
特に、口輪筋の力が弱い方や、唇を閉じるときに下顎の筋肉に頼ってしまう方では、唇が自然に前方へ出やすくなります。

また、口呼吸や舌の位置(低位舌)も無視できません。
本来、舌は上あごの内側に軽く接しているのが自然な位置ですが、低位舌の状態では常に下に下がり、唇を閉じるための筋肉が使われにくくなります。
結果として、上唇や下唇が前方に押し出され、Eラインからわずかに出て見えるのです。

このような筋肉バランスの乱れは、成長期からの癖が影響している場合もあります。たとえば「ポカン口」と呼ばれる常時開口の習慣は、唇や頬の筋力低下を招き、軽度の口ゴボを助長することがあります。

鶴見ニコ矯正歯科では、矯正治療と並行してMFT(口腔筋機能療法)を取り入れ、舌や唇の正しい動きをトレーニングしながら、口元全体のバランスを整えています。矯正後の後戻り防止にもつながる重要なステップです。

成長期の癖や生活習慣

軽度の口ゴボは、成長期に身についた癖や生活習慣が影響しているケースも少なくありません。
とくに歯や顎の成長がまだ柔軟な小児期に、次のような習慣が続くと、歯列や筋肉の発達に偏りが生じ、成人後も口元の突出として残ってしまうことがあります。

代表的な習慣には以下のようなものがあります。

  • 指しゃぶりや爪を噛む癖
  • 長時間の頬杖
  • 口呼吸や舌を前に突き出す癖
  • 柔らかい食事が多く、咀嚼量が少ない生活

これらはいずれも、上顎前歯の前方傾斜や口周りの筋力低下を引き起こしやすく、歯列性の口ゴボを助長します。
成人になってからもその筋肉の使い方が定着していると、たとえ歯並びが整っていても「唇が出て見える」「口を閉じづらい」といった違和感が残るのです。

軽度の口ゴボを改善するうえでは、こうした生活習慣にも目を向けることが欠かせません。
鶴見ニコ矯正歯科では、歯の動きだけでなく、呼吸や嚥下、姿勢といった日常の動作まで含めて分析し、矯正後も自然で安定した口元を維持できるようサポートしています。

骨格的要因との見分け方

軽度の口ゴボを見分ける際に重要なのが、「歯列性」か「骨格性」かという区別です。
一見同じように口元が出て見えても、その原因が骨格にあるのか、歯の傾きにあるのかによって治療方針はまったく異なります。

骨格性の口ゴボでは、上顎が前方に出ている、または下顎が後退していることが多く、顎全体の位置関係にズレがあるのが特徴です。
一方で、歯列性の軽度な口ゴボでは、骨格のバランスは正常で、前歯の傾きや歯列弓の形によって唇が前方に出ているだけのことが多いです。

この違いを正確に判断するには、セファロ分析(頭部X線)が欠かせません。
セファロでは、顔全体の骨格・歯の角度・顎の位置関係を数値で可視化できるため、どこに原因があるのかを明確に特定できます。
鶴見ニコ矯正歯科では、このセファロ分析に加え、3DフェイススキャンやCT解析
を組み合わせて、横顔のラインや骨格構造を立体的に評価しています。

その結果、「非抜歯で改善できる歯列性の軽度口ゴボ」か、「外科的アプローチを検討すべき骨格性の前突」かを、データに基づいて見極めることが可能です。

軽度の口ゴボは矯正が必要?放置しても大丈夫?

軽度の口ゴボは矯正が必要?放置しても大丈夫?

軽度の口ゴボは、見た目の印象に大きく関わる一方で、必ずしも治療が必要とは限りません
そのため、「矯正した方がいいのか」「このままでも問題ないのか」と迷う方が多いのが特徴です。

判断のポイントは、「機能面(閉じにくさ・口呼吸)」と「審美面(横顔の印象)」の両方から考えることです。
たとえば、唇を閉じにくい、力を入れないと閉まらないといった機能的な問題がある場合は、口腔乾燥や歯肉炎などのリスクが高まるため、治療を検討したほうがよいでしょう。

一方で、機能的には問題がなく、横顔の美観だけが気になる場合は、セルフケアや筋肉トレーニングでの改善も可能です。
ただし、そのまま放置すると、筋肉のバランスの崩れや歯列のわずかな移動により、将来的に突出感が強まることもあります。

鶴見ニコ矯正歯科では、Eライン・スマイルライン・歯列の角度を総合的に分析し、「今は経過観察でよいのか」「治療を始めたほうがよいのか」を明確にお伝えしています。
単に見た目を整えるだけでなく、機能性と自然さを両立させた治療判断を重視しているのが特徴です。

口ゴボが軽度でも矯正が必要なケース

軽度の口ゴボでも、日常生活や表情に支障がある場合には、矯正治療を検討することが望ましいです。
見た目の違和感が小さくても、口を閉じにくい、笑うと唇が前に出る、などのサインがある場合は、歯列や筋肉のバランスにわずかな乱れが生じている可能性があります。

次のような特徴がある方は、治療を検討するとよいでしょう。

  • 唇を閉じるときに顎の先にシワが寄る、または力が入る
  • 何もしていないときに口が少し開いている(ポカン口)
  • 横顔を見たときに鼻・口・顎のラインの調和が崩れて見える
  • 歯並びは整っているが、前歯の傾きが強く、唇が押し出されている印象

このような状態を放置すると、見た目の問題だけでなく、口呼吸による乾燥・虫歯リスク・舌の位置異常などの二次的なトラブルにつながることもあります。

矯正治療によって前歯の角度や位置をわずかに整えるだけで、Eラインやスマイルラインが自然になり、口元の緊張が取れて穏やかな表情に変わるケースも多いです。
鶴見ニコ矯正歯科では、歯列全体のバランスを考慮した精密な設計で、必要最小限の移動量で最大限の審美効果を引き出すことを重視しています。

口ゴボを放置しても問題ないケース

軽度の口ゴボであっても、機能面・健康面に支障がない場合は、必ずしも矯正治療を行う必要はありません。
たとえば、以下のような状態であれば、経過観察やセルフケアで十分なケースもあります。

  • 唇を自然に閉じることができ、呼吸や発音に問題がない
  • 骨格や歯列が正常範囲内で、見た目の違和感が本人の主観的なものである
  • 乾燥や歯ぐきの腫れなど、口腔トラブルが起きていない

このような場合は、筋肉トレーニングや姿勢の改善など、非矯正的なアプローチで印象を整えることも可能です。
たとえば、口輪筋を鍛える「あいうべ体操」や、舌を正しい位置に保つMFT(口腔筋機能療法)を取り入れることで、口元の自然なラインが戻るケースもあります。

また、Eラインや横顔の美的基準は人によって異なるため、「気になる=治療が必要」とは限りません。
鶴見ニコ矯正歯科では、治療の必要性を無理に勧めることはせず、「治すべき状態」か「そのままで自然な範囲」かを客観的なデータでお伝えしています。
そのうえで、将来的に変化が起きそうな場合は、定期的なモニタリングによって経過を確認し、最適なタイミングで治療を検討できるようサポートしています。

口ゴボを放置することで起こりやすい変化

軽度の口ゴボをそのままにしておくと、見た目の変化だけでなく、機能面や健康面にも少しずつ影響が出てくることがあります。
とくに歯や筋肉は年齢とともに動きやすく、わずかなアンバランスが積み重なることで、将来的に突出感が強まるケースも見られます。

主な変化の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 唇を閉じにくいため、口呼吸の習慣が定着しやすくなる
  • 口呼吸によって唇の乾燥・口腔内の乾きが起こりやすくなる
  • 顎周りの筋肉に常に力が入ることで、表情が硬く見える・顎の緊張感が増す
  • 前歯に力がかかり続け、歯列全体が前方へ移動するリスクが高まる

また、見た目の変化は徐々に進行するため、自分では気づきにくいこともあります。
若い頃は軽度だった口ゴボが、年齢とともに骨吸収や筋力低下の影響を受け、中程度の前突に移行してしまうケースも珍しくありません。

鶴見ニコ矯正歯科では、こうした将来的なリスクも踏まえ、必要に応じて早期の改善を提案しています。
一方で、すぐに治療が必要でない場合には、筋肉の使い方や呼吸習慣を整えるためのアドバイスを行い、「今の状態を維持する」ためのサポートも行っています。

軽度口ゴボの治療法|非抜歯矯正で整うケースも

軽度口ゴボの治療法|非抜歯矯正で整うケースも

軽度の口ゴボは、骨格的な問題が小さいため、外科的処置を行わずに矯正だけで整うケースが多いのが特徴です。
特に歯列性の前突が原因であれば、歯の角度を調整したり、前歯をわずかに後方へ動かすことで、横顔のラインを自然に整えることが可能です。

治療の中心となるのは、次の2つの方法です。

  • マウスピース矯正(インビザラインなど)
  • 裏側矯正(リンガル矯正)

これらはいずれも審美性に優れており、「見た目を変えたいが装置が目立つのは避けたい」という方にも適しています。
また、軽度のケースでは抜歯を行わずに歯の傾きを調整する非抜歯矯正で対応できることが多く、治療期間や負担も比較的少なく済みます。

鶴見ニコ矯正歯科では、CT・セファロ・3Dフェイススキャンをもとに、Eラインやスマイルラインの位置関係を細かく分析し、「どの程度の移動で最も自然な口元になるか」をシミュレーションします。
そのうえで、装置の種類や治療方針を丁寧に提案し、見た目の美しさと機能性を両立させる矯正を実現しています。

マウスピース矯正で改善できる軽度口ゴボ

マウスピース矯正で改善できる軽度口ゴボ

歯列性の軽度口ゴボは、マウスピース矯正(インビザラインなど)で十分に改善できるケースが多くあります。
マウスピース矯正では、透明な装置を使って歯を少しずつ動かし、前歯の角度を調整することで唇の位置を自然に後方へ導くことが可能です。

最大の特徴は、装置がほとんど目立たないこと。
治療中でも見た目に配慮できるため、社会人や人前に出る仕事をしている方にも選ばれやすい方法です。
また取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保ちながら治療を進められます。

ただし、歯の移動量には限界があるため、骨格的な前突や大きなスペース移動を伴うケースには不向きです。
あくまで「軽度」の範囲で、歯の傾きや並びの微調整が中心となります。

鶴見ニコ矯正歯科では、治療前に3Dシミュレーションを行い、Eラインやスマイルラインの改善をどの程度見込めるかを可視化したうえで、治療可否を丁寧に判断しています。
また、必要に応じて裏側矯正との併用(デュアル治療)を提案することで、見た目・仕上がり・治療効率のバランスを最適化しています。

マウスピースが向くケース

マウスピース矯正が効果的なのは、骨格に問題がなく、歯列性の軽度口ゴボである場合です。
歯や顎の形が大きく変わる必要がないケースでは、歯の角度や位置をわずかに調整するだけで、横顔の印象を大きく改善できます。

具体的には、以下のような方に適しています。

  • 歯並びは比較的整っているが、前歯の傾きがわずかに強い
  • Eラインやスマイルラインを整えたいなど、審美的な目的が中心
  • 骨格のズレがなく、非抜歯で後方移動が可能な状態
  • 装置の見た目に抵抗があり、仕事や日常生活で目立たせたくない

また、マウスピース矯正は歯を少しずつ動かすため、痛みや違和感が比較的少ないのも特徴です。
軽度の前突を自然に整えたい方、治療中の見た目や清掃性を重視したい方にとって、非常に現実的な選択肢といえます。

裏側矯正(リンガル矯正)による審美的改善

裏側矯正(リンガル矯正)による審美的改善

裏側矯正(リンガル矯正)は、歯の裏側に装置を取りつけて行う矯正方法です。
外から装置が見えないため、治療中であることを気づかれにくく、審美性を保ちながら口元のラインを整えることができるのが大きな特徴です。

軽度の口ゴボの場合、前歯の角度をわずかに後方へ倒すことでEラインを整える治療が中心となります。裏側から力をかけることで、前歯を内側へ自然に引き込むようなコントロールがしやすいため、横顔の改善効果が出やすいのです。
また、装置が舌側にあることで、歯の位置や角度を細かく調整しやすく、Eライン・スマイルラインの微修正にも適しています。

鶴見ニコ矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医による精密設計を行い、歯の移動シミュレーションを通じて「どの位置が最も美しい口元になるか」を事前に確認します。
単に歯を後方へ動かすだけではなく、唇の自然な閉じ方・笑顔時のバランス・発音への影響まで考慮した設計を行う点が特徴です。

裏側矯正は、治療中の見た目を気にする方だけでなく、仕上がりの美しさにこだわりたい方にも向いています。
特に軽度の口ゴボでは、わずかな歯の角度調整でも印象が大きく変わるため、高精度な裏側矯正が最も効果を発揮する領域といえます。

ハーフリンガル矯正も選択可能

裏側矯正の中でも、上の歯だけを裏側に、下の歯は表側に装置をつける「ハーフリンガル矯正」という方法もあります。
この治療法は、見た目の自然さと治療効率のバランスを両立できる点が魅力です。

上の歯は笑ったときにもっとも見えやすい部分であるため、裏側装置にすることで審美性を保ちつつ、下の歯は表側に装置をつけて効率的に歯を動かすことができます。
これにより、装置の違和感や発音への影響を軽減しながら、治療期間を短縮できる場合もあります。

また、ハーフリンガル矯正はコスト面でもフルリンガル矯正より負担が少なく、見た目と機能性のバランスを取りたい方に適した選択肢です。
鶴見ニコ矯正歯科では、患者様の希望や口腔内の状態を踏まえ、裏側・表側・マウスピースを組み合わせた最適なプランを提案しています。

軽度の口ゴボでは、歯を大きく動かす必要がないため、こうしたハーフリンガル矯正のような柔軟なアプローチが有効です。
治療の目的が「目立たず」「自然に」「短期間で」整えることであれば、非常に現実的で満足度の高い方法といえるでしょう。

抜歯を伴うケースとの違い

軽度の口ゴボは、多くの場合非抜歯矯正で対応可能ですが、なかには抜歯を検討すべきケースもあります。
この違いを正確に見極めることが、治療の仕上がりを左右します。

抜歯が必要になるのは、骨格的に上顎が前方へ出ている場合や、歯を後方へ動かすためのスペースがまったくない場合です。
こうしたケースでは、前歯の角度調整だけではEラインを整えきれず、歯を抜いて空間を確保し、歯列全体を後方に移動させる必要があります。

一方で、軽度の口ゴボでは、歯列や骨格が正常範囲にあるため、非抜歯でのコントロールが可能なことがほとんどです。
歯を抜かずに、歯の角度や咬合バランスを微調整することで、自然な口元を再現できます。
ただし、非抜歯で行う場合は「どこまで動かすか」「どの角度が最も調和するか」の判断が非常に重要であり、ここに医師の経験と診断力が求められます。

軽度の口ゴボを改善すると変わること

軽度の口ゴボを改善すると変わること

軽度の口ゴボは、見た目の変化が小さいように思えても、矯正によって得られる印象の変化は非常に大きいのが特徴です。
歯の角度や唇の位置をわずかに整えるだけで、横顔・笑顔・表情全体の調和が取れ、第一印象が大きく変わることがあります。

また、見た目だけでなく、呼吸や筋肉の使い方など機能面にも良い影響が期待できます。
唇を自然に閉じられるようになることで、表情の緊張が減り、顔全体がやわらかい印象になるのです。

さらに、軽度の口ゴボを改善することで、将来的な歯列の安定にもつながるというメリットがあります。
唇や舌の動きが整うことで、歯にかかる力のバランスが正常化し、矯正後の後戻りや噛み合わせのズレが起こりにくくなります。

鶴見ニコ矯正歯科では、単に見た目を整えるだけでなく、機能的な美しさを重視しています。
矯正後の横顔だけでなく、「自然に笑ったとき」「リラックスしたとき」にも美しく見えるよう、歯・唇・顎の関係をトータルにデザインします。

見た目の変化

軽度の口ゴボを整えることで、最も実感しやすいのが横顔の美しさの変化です。
前歯の角度や唇の位置がわずかに後方へ下がることで、Eラインが整い、顔全体の輪郭がすっきり見えるようになります。

具体的には、次のような変化が多く見られます。

  • 鼻・口・顎のラインが一直線に近づき、Eラインがより理想的に
  • 唇が自然に閉じられるようになり、口元の緊張感が和らぐ
  • 横顔だけでなく、笑顔時にもバランスの取れたスマイルラインになる
  • 口元の突出感が減り、目鼻立ちが際立つ印象へ変化する

また、軽度のケースほど「自然に整った」と感じやすいのも特徴です。
過度に後退したり、変化が不自然になることはなく、本人でも気づかないほど自然な改善が期待できます。
とくに裏側矯正やマウスピース矯正では、歯の位置を少しずつ精密に動かせるため、Eラインの微妙な調整が可能です。

鶴見ニコ矯正歯科では、治療前後の写真を比較しながら、「笑ったとき・話すとき・正面・横顔」すべての角度で自然に見える仕上がりを目指しています。
見た目の改善を超えて、「自信を持って笑える横顔」を実現することをゴールとしています。

心理的・機能的な変化

軽度の口ゴボを整えることで、見た目の変化だけでなく、心理面や機能面にも大きなメリットがあります。
唇を無理なく閉じられるようになることで、常に口元に入っていた力が抜け、自然でリラックスした表情を保てるようになります。

まず心理的な変化として多いのは、写真写りや第一印象への自信です。
横顔や笑顔のラインが整うと、「マスクを外しても気にならなくなった」「表情がやわらかく見える」と感じる方が多く、日常のコミュニケーションにも前向きな影響を与えます。

機能面では、唇が自然に閉じられるようになることで口呼吸から鼻呼吸への切り替えがしやすくなり、口の乾燥や歯ぐきの炎症リスクが軽減されます。
また、舌の位置や筋肉の動きが正常化することで、発音や嚥下(飲み込み)の安定にもつながります。

このように、軽度の口ゴボ矯正は単なる審美治療ではなく、表情・呼吸・機能のすべてを整える治療といえます。
鶴見ニコ矯正歯科では、治療前後の写真だけでなく、発音・呼吸・表情の変化も重視してモニタリングを行い、美しさと健康の両立をサポートしています。

まとめ:軽度でも「気になる」なら専門相談を

まとめ:軽度でも「気になる」なら専門相談を

軽度の口ゴボは、日常生活に支障をきたすほどの問題ではないことが多いものの、横顔の印象や笑顔のバランスに大きく影響する要素でもあります。
「軽度だから治すほどではない」と思っていても、Eラインや唇の位置を少し整えるだけで、想像以上に印象が変わるケースは少なくありません。

特に、骨格的な問題がなく歯列性の前突であれば、非抜歯矯正やマウスピース矯正で自然に改善できる可能性が高いです。
また、見た目の美しさだけでなく、唇の閉じやすさ・呼吸のしやすさといった機能面の改善にもつながることがあります。

鶴見ニコ矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医による精密診断のもと、裏側矯正・マウスピース矯正の両方に対応し、Eライン・スマイルラインの美しさを重視した治療を行っています。
治療が必要かどうか迷っている方も、まずは無料相談で「あなたの口ゴボが矯正の対象かどうか」を確認してみてください。
軽度だからこそ、今のうちに小さく整えることで、大きな変化と自信を得られるかもしれません。

監修歯科医師

小田垣 直弥

院長

裏側矯正や口ゴボの改善を得意とする矯正歯科医として、一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせた治療を心がけています。特に、見た目にこだわる大人の方には「見た目に矯正中だとわかりにくく、仕上がりにも妥協しない治療」を大切に、日本矯正歯科学会認定医として丁寧な診断とご提案を行っています。

裏側矯正や口ゴボの改善を得意とする矯正歯科医として、一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせた治療を心がけています。特に、見た目にこだわる大人の方には「見た目に矯正中だとわかりにくく、仕上がりにも妥協しない治療」を大切に、日本矯正歯科学会認定医として丁寧な診断とご提案を行っています。

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