Partial
上下の歯全体ではなく、前歯などの一部の歯のみに行う矯正を部分矯正といいます。
一部のガタガタを整えたり、かぶせ物(補綴)のために歯を動かす治療法です。動かす歯の本数や移動量が少ないので、2か月~1年ほどの短い期間で治療を終えられます。
カウンセリングの際によく、「私の歯並びは部分矯正で治せますか?」というご質問をいただきます。部分矯正では動かせる歯が限られますので、適応症例も限られます。
例えば、奥歯の噛み合わせにずれがある患者さまが前歯のみの部分矯正を望まれても、噛み合わせが治らないどころか悪化してしまう可能性があるので、おすすめしておりません。
部分矯正が気になる方は、お気軽にご相談ください。ご自身の歯並びが適応かどうか、お伝えさせていただきます。
部分矯正と全体矯正の違い
初診料 |
全体矯正 |
部分矯正 |
費用 |
高い |
安い |
医療費控除 |
還付可能 |
還付可能 |
期間 |
2〜3年 |
6ヶ月〜1年 |
痛み |
あり |
比較的少ない |
噛み合わせ |
◎ |
△ |
見た目 |
◎ |
△〜○ |
装置の種類 |
マウスピースも可能 |
マウスピースも可能 |
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
全体矯正で使用するものと同じ装置です。デジタル技術を用いて作製したマウスピースを、週に1回程度患者さまご自身で交換していただくことで歯を動かします。 マウスピース型矯正装置は透明で薄型の装置なので、装着していても目立たないという点が大きなメリットです。全体矯正と大きく異る点は、使用できるマウスピースの枚数です。 全体矯正ではマウスピースの作製枚数に制限はなく、平均的に40〜50枚使用しますが、部分矯正ではシステム上マウスピースの上限が26枚と決まっています。このため、適応症例が限られます。
表側嬌正
全体矯正で使用するものと同じ装置を、部分的に使用します。歯列の表側にブラケットと矯正用ワイヤーを装着して、歯並びの乱れを細かく整えていきます。 できる限り目立たない装置をご希望の方には、ホワイトワイヤーやセラミックブラケットをご用意しております。 マウスピース型矯正装置と異なり、矯正用ワイヤーの使用本数に上限はありません。回数を気にすることなく、歯並びの気になる部分の微調整を繰り返すことが可能です。
部分矯正のメリット
01
気になる部分をピンポイントで治療できる。
02
他の矯正装置と比較し安価で治療が可能である。
03
治療期間が短い。
04
装置の装着範囲が小さいため、目立ちにくく、痛みや違和感が少ない。
部分矯正のデメリット
01
適応症が限られる。
02
噛み合わせを改善させることはできず、むしろ悪化する場合がある。