口ゴボがひどいのはなぜ?特徴・原因・治し方(矯正・手術)をわかりやすく整理
矯正コラム
2026.01.10
2026.02.26
鏡や写真を見て「ひどい口ゴボかも」と感じたとき、いちばんつらいのは、どうしていいか分からないまま不安だけが大きくなることだと思います。SNSや検索で情報は出てくるのに、自分の状態に当てはまるのかは判断しづらい…それは自然なことです。
口ゴボは、歯の傾きや歯並びが主な原因のこともあれば、顎の骨格バランス(上顎が出ている/下顎が小さい等)が関わることもあります。さらに、口呼吸や舌の位置、口元の力みといった癖が見え方を強めているケースもあり、治し方は一つではありません。
そこでこの記事では、まず「ひどい」の目安を横顔・口元の力の入り方・日常の困りごとなどから整理し、原因を切り分ける考え方を分かりやすくまとめます。そのうえで、矯正で改善できる範囲と、外科矯正やセットバックなど手術が検討される条件まで、できるだけ簡単に解説します。
鶴見ニコ矯正歯科では、院長・副院長ともに日本矯正歯科学会認定医として、見た目だけでなく噛み合わせや清掃性まで含めて「患者様のご負担の少ない矯正治療」を大切にしています。初診相談では時間を確保し、口腔内スキャンや精密検査(セファロ等)に基づいて、治療の選択肢やデメリットについても丁寧に説明します。横堤駅すぐの通院しやすい医院ですので、まだ迷っている段階の方も含めて、お気軽にご相談ください。
目次
口ゴボがひどいとは?「ひどい」の基準について

「口ゴボがひどい」と感じるとき、多くの場合は、見た目の印象や日常での困りごととして現れます。たとえば、写真を撮ったときに口元だけが前に出て見える、意識しないと口が閉じにくい、横顔に自信が持てない。こうした感覚は、とてもよくある悩みです。
口ゴボは原因が一つとは限りません。歯の傾きが主因のこともあれば、顎の骨格バランスや唇・皮膚の厚み、癖(口呼吸や舌の位置など)が見え方を強めていることもあります。そこでここでは、「ひどい/ひどくない」を判断するための基準をいくつかご紹介します。
- 横顔(Eライン)で口元が前に見えるか
- 口を閉じるときに口元に力が入るか(閉じづらさがあるか)
- 顎先に梅干しジワが出やすいか
- 正面から見たときの口元の厚みや突出感が気になるか
これらはあくまで目安です。「当てはまる=必ずひどい口ゴボ」ではありません。
口ゴボがひどい=「口元が前に出て見える」状態
口ゴボは、医学的な病名というよりも、「口元が前に出て見える状態」をまとめて指す言葉として使われています。同じ「口ゴボっぽい見え方」でも、原因は人によって異なります。
たとえば、前歯が前に傾いている(歯列性)ことで口元が出て見える方もいれば、上顎が出ている/下顎が小さい(骨格性)ことで口元の段差が強く見える方もいます。原因を決めつけてしまうと、治し方の選択肢もズレやすくなります。まずは「見え方の特徴」を整理して、次に「なぜそう見えるのか」原因を理解していきましょう。
口ゴボがひどい人に多い口元の見え方
口ゴボが強く見える方には、次のようなサインが重なっていることがあります。
- 横顔で、唇が前に出て見える(Eラインより前に感じる)
- 口を閉じるときに、口元がぎゅっと力む
- 顎先に梅干しジワが出やすい(無意識に頑張って閉じている)
- 口呼吸になりやすく、口が開きやすい
- 正面から見ても、口元に厚み・突出感がある
「サインがある=原因がこれ」と決めつけてはいけません。鼻や顎の形、唇の厚みでも印象は変わりますし、歯列性・骨格性・癖によって口ゴボになってしまうケースが複合していることも珍しくありません。気になるサインがある方は、次にご紹介するひどい口ゴボの原因をご覧いただき、自分の口ゴボの原因が何なのか少しずつ理解を深めていきましょう。
口ゴボがひどい原因を3つに分類

口ゴボは、「歯並びが悪いから」と一言で片づけられるものではありません。実際には、骨格・歯列(歯の位置)・癖や生活習慣が単独、または複合して口元の印象をつくっていることが多いです。
ここを整理せずに「とりあえず歯列矯正で…」と治療を進めてしまうと、思っていた変化と違ったり、途中で不安が増えて後悔につながることがあります。
まずは原因を3つに分けて、どこに比重がありそうかを見ていきましょう。
- 骨格:顎の土台のバランス
- 歯列:前歯の傾きや位置(歯槽骨の範囲で動く要素)
- 癖・習慣:口呼吸、舌癖、口元の力みなど(見え方・安定に影響)
この前提を知っているだけでも、「矯正で改善できる範囲」「手術が検討される条件」が理解しやすくなります。
原因①:骨格(上顎が出ている/下顎が小さいなど)
骨格性が強い場合、口元の突出感は「歯の並び」だけでなく、顎の前後のバランスそのものが関係していることがあります。たとえば、上顎が前に出ている、下顎が小さく後ろに見える、といった状態です。
このタイプは、矯正で歯をきれいに並べても、口元の印象の改善に限界が出ることがあります(もちろん、歯の位置調整で見た目の印象が大きく変わるケースもあります)。
そのため、骨格の要素が大きいと判断される場合には、必要に応じて外科矯正(顎変形症の治療)が検討されることもあります。怖がらせたいのではなく、「そういう選択肢がある」と先に知っておくことで、矯正治療などの相談時に話がスムーズになります。
原因②:歯並び(出っ歯・上下顎前突・前歯の傾斜)
歯列性が主因の場合は、前歯が前に傾いている/上下の前歯が全体的に前に出ている(上下顎前突)などによって、口元が前に押し出されて見えます。
このタイプは、原因が「歯の位置」に寄っているぶん、矯正で改善できる可能性が比較的高いのが特徴です。一方で、「どれだけ引っ込められるか」は、次の要素で変わります。
- スペースをどう確保するか(抜歯・IPRなど)
- 歯を動かせる安全な範囲(歯槽骨・歯根の条件)
- 噛み合わせの設計(機能面の安定を含む)
つまり、矯正=必ず同じように口元が引っ込められる、というわけではありません。ここを丁寧に設計しないと、期待したほど口ゴボが改善されない、という事態が起きやすくなります。
原因③:癖・口呼吸・舌の位置
口呼吸、舌で前歯を押す癖(舌癖)、唇の力が弱く口が開きやすい、といった悪癖は、口元の口ゴボっぽさを強めることがあります。さらに、矯正後の安定(後戻り)にも関わるため、たかが癖だと軽く見ないほうがよいです。
ただし、癖だけで「骨格や歯の位置」そのものを大きく変えられるわけではありません。つまり癖が単独で口ゴボの原因となることはあまり多くないです。癖・口呼吸・舌の位置の問題は、治療の効果を邪魔しないために抑えたい要素、そして治療後にきれいな状態を保つために改善したい要素だと考えると分かりやすいでしょう。
口ゴボがひどいかセルフチェック:口元のサインで確認

「自分は本当に口ゴボなの?」「ひどいと言えるほどなの?」と思いませんか。ここで簡単な口ゴボのセルフチェックについてお伝えします。
ただし、セルフチェックはあくまでも診断ではなく、受診の必要性や相談時に伝える情報を整理するためのものと捉えてください。口ゴボは骨格・歯列・軟組織(唇の厚み等)が複合して見え方を決めるため、正確な判断には精密検査(セファロなど)を含めた評価が必要になります。
その前提で、まずは「口元のサイン」を落ち着いて確認してみましょう。ポイントは、盛れた写真ではなく「自然な状態」を見ることです。できれば、リラックスした表情で正面・横顔の写真を撮って見比べると、客観性が上がります。
セルフチェック①:横顔のEラインを目安に
Eライン(鼻先〜顎先を結んだライン)は、横顔のバランスを見るときによく使われる目安です。鏡よりも、真横から撮った写真のほうが判断しやすいことが多いです。
チェックのしかた(目安)
- 横顔写真で、鼻先と顎先を直線で結ぶ
- そのラインに対して、唇がどの位置にあるかを見る
ただし、Eラインは便利な一方で、鼻の高さ・顎先の形・唇の厚みによって見え方が大きく変わります。Eラインから外れている=即「口ゴボがひどい」とは限らず、あくまで「口ゴボかもしれない」という程度の基準だと思っていただくのが安心です。
セルフチェック②:口が閉じにくい/顎に梅干しジワが出る
口ゴボ感が強い方の中には、口を閉じるときに無意識に強張ってしまい、口元に力が入るケースがあります。代表的なのが、顎先に出る「梅干しジワ」です。
目安になるサイン
- 何も意識しないと口が開きやすい
- 口を閉じると顎先にシワが寄る(梅干しジワ)
- 口元が常に力んでいる感じがする
- 口が乾きやすい/口呼吸になりやすい
ここは見た目だけの問題ではなく、口腔内の乾燥など別の困りごとにつながることもあります。「見た目か機能か」ではなく、両方をまとめて整理するほうが、治療方針も立てやすくなります。
原因を見分ける方法(骨格性/歯列性/軟組織)
セルフチェックでできるのは、あくまで「傾向」の推測です。実際には、骨格要因と歯列要因が重なっていたり、唇の厚みなど軟組織の要素が印象を左右したりします。そのうえで「よくある傾向」をヒントとして整理すると、相談時に話がスムーズになります。
骨格性が疑われるケース
骨格の要素が強い場合、歯だけを動かしても口元の印象改善に限界が出ることがあります。次のような特徴が重なると、骨格評価が必要になりやすい傾向があります。
- 横顔の段差(口元の前後差)が大きく見える
- 下顎が小さく、顎先が後ろに見える
- 噛み合わせのズレ(受け口・開咬など)が目立つ
- 口元だけでなく顔全体のバランスとして気になる
歯列性が疑われるケース
歯列性が主因なら、矯正で改善できる可能性が比較的高い領域です(もちろん、動かせる範囲には限界があります)。次のような傾向がヒントになります。
- 前歯の傾きが強い(前方へ倒れて見える)
- 上下の前歯が全体的に前に出て見える(上下顎前突っぽい)
- ガタつき(叢生)と突出感がセットになっている
- 横顔は気になるが、顎の骨格自体の主張は強くない気がする
軟組織(唇・皮膚厚)で目立つケース
口ゴボは「歯や骨格」だけで決まるわけではありません。唇の厚みや顎先の形などで、口元が前に出て見えることもあります。
- 唇が厚めで、前歯の位置以上に口元が強く見える
- 顎先の形(丸み・ボリューム感)で印象が変わりやすい
- 歯並びの乱れが少ないのに、口元だけが気になる
この場合、矯正で変わる部分もありますが、変化しにくい要素も混ざるため、期待値を丁寧に調整することが大切です。
ひどい口ゴボの治し方:矯正で改善できるケース

「口ゴボがひどい」と感じたとき、多くの方がまず気になるのは、矯正でどこまで口元が下がるのかだと思います。ただ、ここは正直にお伝えすると、「誰でも同じように矯正で口元が下がる」わけではありません。口元の変化は、主に次の3つで決まります。
- 口ゴボの主因がどこにあるか(骨格/歯列/癖の比重)
- 口元を下げる(後退させる)ためのスペースをどう確保するか(抜歯・IPRなど)
- そのスペースを「狙い通りの前歯の後退」に使える設計になっているか
つまり、狙う変化の量と限界を整理することが必要になります。
口ゴボがひどくても矯正で改善しやすいケース
口ゴボが強く見えていても、原因の比重が歯列(歯の位置)に寄っている場合は、矯正で改善が期待できることが多いです。たとえば、
- 前歯が前方に傾いている(前突・傾斜が強い)
- 上下顎前突の傾向があり、口元全体が前に見える
- ガタつき(叢生)と突出感がセットになっている
- 口が閉じにくく、口元に力みが出やすい(※骨格性が強すぎない場合)
このタイプでは、前歯を安全な範囲で後退させる計画が立てられると、横顔や口元の印象が変わってくることがあります。
また、よく話題になる「抜歯」についても、簡単にお話しします。
抜歯は、口元を引っ込めるためのスペース確保の手段の一つであって、抜歯すること自体には良し悪しはありません。抜歯で期待できる変化(前歯を後退させる余地が増える)と、期待しすぎない点(骨格や唇の厚みの影響は残る)を冷静に押さえたうえで、適応を判断することが大切です。
参考記事:歯列矯正で抜歯すると顔変わる?変化する人としない人の違いを認定医が解説
装置選び:表側/裏側/マウスピース
「目立たない矯正=マウスピース一択」と思われがちですが、口ゴボの改善では、難易度・狙う変化・仕上がりによって向き不向きがあります。
大切なのは、装置の見た目だけで決めるのではなく、「口元をどう動かす計画なのか」「計画にあった装置を選べているか」です。
- 表側矯正:適応範囲が広く、細かなコントロールがしやすい(難症例にも対応しやすい)
- 裏側矯正:目立ちにくさを確保しつつ、ワイヤーのコントロール性を活かせる選択肢
- マウスピース矯正(インビザライン等):目立ちにくく、取り外しできる利点がある一方で、症例や設計次第で得意不得意が分かれる
当院では、表側・裏側・マウスピースに加え、ハーフリンガルやマウスピース矯正のワイヤー併用なども含めて豊富な選択肢をご用意したうえで、患者様の理想を叶えるための治療に合った方法をご提案いたします。
口元を下げるために重要な設計
口元の印象を変えるには、単に歯を並べるだけではなく、前歯の位置と傾き(トルク)をコントロールする必要があります。ここで重要なのが、
- 歯を動かせる範囲(歯槽骨の中で安全に動かす)
- 歯根の位置・歯肉の状態などの条件
- 噛み合わせの設計(前歯だけ動かして終わり、にしない)
この前提があるため、「どれくらい口元が下がりますか?」という質問には、どうしても幅のある答えになります。だからこそ、患者様一人ひとりの検査結果をもとに「期待できる変化」と「難しい部分」を分けて説明することが、結果的にいちばん安心につながります。
必要に応じて補助的手段が役立つことも
前歯を計画通りに後退させたいとき、意外と重要になるのが奥歯側の支え(固定源)です。支えが弱いと、前歯を引っ込めたいのに奥歯が動いてしまい、狙った変化が出にくくなることがあります。
そのため、症例によっては補助的手段として、アンカースクリュー(矯正用インプラント)などを用いて固定源を強化することがあります。
これは「特別な人だけがやる」ものではなく、あくまで狙った歯の動きを出しやすくするための選択肢です。もちろん、局所麻酔を伴う処置になるため、必要性・メリット・負担を丁寧に説明したうえで検討します。
必須:保定(リテーナー)による後戻り対策
口ゴボの改善は、治療が終わった瞬間がゴールではなく、安定してこそ完成です。矯正後に保定(リテーナー)を怠ると、後戻りが起こりやすくなります。
また、口呼吸や舌癖、口元の力みなどの「口ゴボの悪化要因」が残っていると、矯正後の安定に影響することがあります。矯正だけで完結させるのではなく、必要に応じて癖の見直しもセットで考えることで、仕上がりを長く保ちやすくなります。
口ゴボがひどい場合の手術:外科矯正・セットバック

「矯正だけでは治らないと言われた」「手術って、結局なにを指すの?」口ゴボが強いほど、こうした情報に行き着いて不安が増える方は少なくありません。
先に大事な結論をお伝えすると、骨格の要素が強い場合は、歯の移動(矯正)だけで口元の印象改善に限界が出ることがある、という点です。だからこそ「手術」が話題になるのですが、手術にもいくつか種類があり、目的や適応が異なります。
ここでは、混同されやすい 外科矯正(主に顎変形症に適応) とセットバックについてお話しします。
口ゴボの骨格性が強い時は「外科矯正」が検討される
外科矯正は、噛み合わせ(機能)と骨格バランスを同時に整えることを目的とした治療です。歯並びだけを動かすのではなく、顎の位置関係そのものにズレがある場合に、矯正治療と外科手術を組み合わせて改善を目指します。
適応の判断は「見た目の印象」だけでは決められません。セファロなどの検査で骨格のズレや噛み合わせを評価し、矯正だけで狙える変化と手術を併用したほうが合理的な範囲を切り分けます。
なお、顎変形症に該当する場合は、条件や施設要件を満たすことで保険適用となる可能性があります(最終的な適用可否は診断・要件によります)。当院でも、顎変形症(外科矯正)など高度症例のご相談に対応し、条件により保険適用矯正が可能な体制を整えています。
セットバックと外科矯正の違い
セットバックは、美容外科領域でも語られることが多く、特に「口元を引っ込めたい」というニーズと結びつきやすい治療です。ただし、外科矯正と同じ“顎の手術”として一括りにすると誤解が起きやすいため、違いを整理します。
目的の違い
- 外科矯正:噛み合わせ・機能の改善を軸に、骨格バランスも整える
- セットバック:口元(前方の突出感)を中心に変化を狙う文脈で語られやすい
適応の考え方の違い
外科矯正は、骨格性のズレや噛み合わせの問題が大きいケースで検討されます。
一方セットバックは、口元の突出感が気になっても、噛み合わせ・骨格の全体評価を飛ばして“見え方だけ”で判断するとギャップが出やすい領域です。
リスクの捉え方の違い
どちらも外科処置である以上、腫れ・しびれなどの可能性を含め、メリットと負担を天秤にかける必要があります。SNSのビフォーアフターだけで決めるのではなく、「自分は何が原因で、どこまでの変化が現実的か」を検査に基づいて整理することが、後悔を減らすコツです。
「手術しかないのかも」と焦る必要はありません。まずは原因(骨格性/歯列性/軟組織)をきちんと診断したうえで、矯正で改善できるか、外科手術が必要かを判断していきましょう。
口ゴボがひどいのは自力で治る?トレーニング・マッサージの限界

「できれば自力で口ゴボを治したい」と思う方は多いのですが、結論から言うと、歯の位置や顎の骨格そのものを、トレーニングやマッサージで大きく変えることは基本的に難しいのが現実です。口ゴボの主因が歯列・骨格にある場合、根本的な改善は矯正治療(必要に応じて外科矯正)を前提に考えることになります。
ただし、自力でできることが「ゼロ」ではありません。ポイントは、口ゴボの原因を解決するのではなく、悪化しにくくしたり、見え方を少し整えることです。
自力でできること
口呼吸の見直し、舌の位置や使い方(舌癖)の改善、口唇閉鎖がしやすい状態づくりなどで、口元の力みが軽くなり、印象がやわらぐことがあります。矯正中・矯正後に取り入れる場合も多く、必要に応じて舌の筋機能トレーニング(MFT)が役立つこともあります。
自力では難しいこと
歯列の前後位置や顎の骨格バランスを、セルフケアだけで根本から変えるのは困難です。また、ほうれい線は口元の突出だけでなく、加齢や皮膚・脂肪量など複数要因が関係するため、矯正で変化することもあれば、変化が乏しいこともあります。
「時間と労力をかけたのに変わらない」という失望を防ぐためにも、まずは骨格/歯列/癖の比重を整理し、治療で狙う変化とセルフケアの役割分担をはっきりさせるのが安心です。
口ゴボがひどい人が後悔しないための相談先の選び方

「矯正で治るのか分からない」「抜歯で顔が変にならないか不安」「手術と言われたけど怖い」口ゴボの悩みは、見た目の話に見えて、実は「診断の質」が結果と納得感を左右しやすいテーマです。
口ゴボは骨格・歯列・軟組織・癖が複合しやすいので、相談先選びでは「説明が分かりやすいか」だけでなく、根拠ある検査と、現実的なゴール設定ができるかを見ていくと後悔しにくくなります。
「骨格性/歯列性」を鑑別・治療できること
口ゴボの改善でつまずきやすいのは、「何が主因か」が曖昧なまま話が進むケースです。
見た目の印象だけで判断すると、あとから「思っていた変化と違った」となりやすいので、相談先では次の点を確認してみてください。
- セファロ(横顔のレントゲン)などで、骨格と歯列を分けて説明してくれるか
- 矯正だけで狙える変化と限界、必要なら外科矯正についても話してくれるか
- 抜歯する場合としない場合の見た目の変化をシミュレーションしてくれるか
- 「できること/難しいこと」を曖昧にせずにキチンと話してくれるか
当院では、日本矯正歯科学会認定医がCT・セファロなどを用いて原因を丁寧に分析し、矯正単独で改善できるのか、外科的治療との併用が合理的なのかを多角的に確認しています。治療を急ぐ必要はありませんので、不安や疑問をご自身のペースで話せるよう、相談の時間もしっかり確保しています。
「使用できる装置の幅」が結果と満足度に関わることがある
口ゴボの相談では、「目立たない装置がいい」という希望が出やすい一方で、口元の変化を狙うには治療の設計(前歯の後退・固定源・噛み合わせ)が要になります。そのため、相談先が一つの装置に偏っていると、適応の幅が狭くなり、結果的に納得感が下がってしまうことがあります。
チェックポイントとしては、
- 表側/裏側/マウスピースに加え、必要なら併用も含めて選択肢として整理してくれるか
- 「目立たなさ」だけでなく、仕上がり・難易度・通院負担まで含めて現実的に比較してくれるか
- 装置の選択が、口元の変化(どこをどう動かすか)とつながって説明されているか
当院は、表側・裏側・マウスピース矯正すべてに対応し、裏側(リンガル/ハーフリンガル)も含めて「何を優先したいか」に合わせて提案します。装置ありきで進めるのではなく、まずは検査結果から適切な装置を導き出し、理由とともにご提案いたします。
当院での口ゴボのご相談の流れ

「口ゴボがひどい気がするけれど、矯正でどこまで変わるのか分からない」そんな段階でも大丈夫です。
当院では、まず原因の診断(骨格/歯列/癖)を丁寧に行い、「期待できる変化」と「難しい部分」を分けて説明することを大切にしています。無理に治療を勧めることはありませんので、ご自身のペースで整理していきましょう。
1)初診相談のご予約(完全予約制)
Webまたはお電話でご予約いただきます。問診票の記入がありますので、当日は5〜10分ほど早めのご来院をお願いしています(本人確認できるものをご持参ください)。
2)初診カウンセリング
お悩みや理想とする矯正後の変化(横顔が気になる/口が閉じにくい/抜歯が不安…など)を伺いながら、必要に応じて口腔内スキャンを行い、モニターで現状を一緒に確認します。
※当日の混雑状況によっては、そのまま精密検査まで進められる場合もあります。
3)精密検査
治療計画を立てるために、口腔内写真・顔面写真・パノラマX線・セファロ(頭部X線)・3D口腔内スキャンなどを行い、骨格と歯列、噛み合わせの状態を客観的に評価します。
4)診断・治療計画の説明
検査結果をもとに、口ゴボの主因がどこにあるか、矯正で狙える変化はどこまでか、必要に応じて外科矯正の可能性も含めて整理します。
そのうえで、表側/裏側/マウスピースなど装置の選択肢や、抜歯・非抜歯の考え方、期間と費用の見通しを、メリットだけでなく注意点も含めてお伝えします。
5)治療開始前の準備
装置装着前にクリーニングとブラッシング指導を行います。虫歯・歯周病が見つかった場合は、矯正開始前に治療が必要になるため、かかりつけ歯科または当院の提携先で対応します。
ここまで進めたうえで、「今すぐ始めるかどうか」はその場で決めなくても構いません。納得できる道筋が見えた段階で、次の一歩をご一緒に考えていきます。
まとめ:口ゴボがひどいと感じたらぜひご相談ください

「口ゴボがひどいかも」と感じる時点で、悩みは十分に本物です。大切なのは、いきなり治療法を決めることではなく、まず原因を診断すること(骨格/歯列/癖)にあります。
口ゴボは、歯の位置が主因なら矯正で改善が期待できる一方で、骨格の要素が強い場合は矯正だけでは限界が出ることもあり、必要に応じて外科矯正などの選択肢が検討されます。また、口呼吸や舌癖などの癖は単独での主因になりにくい一方で、見え方を強めたり、治療後の安定(後戻り)に影響するため、治療とセットで見直す価値があります。
不安が大きいときほど、情報が増えるほど迷いやすくなります。だからこそ、精密検査をもとに「期待できる変化」と「難しい部分」を分けて理解し、納得できる選択につなげることが、後悔しないためのポイントです。
当院では、日本矯正歯科学会認定医が、セファロなどの検査結果に基づいて原因を丁寧に分析し、表側・裏側・マウスピースなど複数の選択肢から、状態とご希望に合う治療方針をご提案します。無理に治療を進めることはありませんので、まずは「自分の口ゴボはどのタイプか」「矯正でどこまで改善できるか」を整理するところから、お気軽にご相談ください。
監修歯科医師
小田垣 直弥
院長
裏側矯正や口ゴボの改善を得意とする矯正歯科医として、一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせた治療を心がけています。特に、見た目にこだわる大人の方には「見た目に矯正中だとわかりにくく、仕上がりにも妥協しない治療」を大切に、日本矯正歯科学会認定医として丁寧な診断とご提案を行っています。
裏側矯正や口ゴボの改善を得意とする矯正歯科医として、一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせた治療を心がけています。特に、見た目にこだわる大人の方には「見た目に矯正中だとわかりにくく、仕上がりにも妥協しない治療」を大切に、日本矯正歯科学会認定医として丁寧な診断とご提案を行っています。


