出っ歯じゃないのに口が出てるのはなぜ?原因と矯正・外科治療の選択肢を矯正認定医が解説
矯正コラム
2026.05.09
2026.05.09
「歯並びはきれいなはずなのに、なぜか横顔を見ると口元が前に出ている」「鏡で確認するたびに、口が前に出ているのが気になってしまう」
そんな悩みを持ちながらも、どこに相談すればいいのかわからないままでいる方は、決して少なくありません。
「自分は出っ歯じゃないのに、なぜ口が出てるんだろう」と感じているとしたら、それは「口ゴボ」と呼ばれる状態である可能性があります。口ゴボは出っ歯とは原因が異なり、歯並びがそろっていても起こることがあります。そのため、出っ歯と同じ治療法がそのまま当てはまるとは限りません。
この記事では、出っ歯じゃないのに口が出てる原因を、歯の傾き・骨格・習慣・軟組織の4つの観点から丁寧に解説します。また、マウスピース矯正やワイヤー矯正といった歯列矯正で改善できるケース、骨格が主な原因の場合に選択肢となる外科矯正(顎変形症治療)についても、わかりやすくご説明します。「自分の場合はどの原因なのか」「矯正で変わるのか」が気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
「出っ歯じゃないのに口が出てる」=口ゴボとは何か

「口が出ている」という状態には、大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつは上の前歯が前方に傾いている「出っ歯(上顎前突)」、もうひとつは歯並びは整っているのに口元全体が前に出ている「口ゴボ」です。出っ歯じゃないのに口が出てると感じる場合は、後者の口ゴボである可能性が高いといえます。
口ゴボとは、歯・顎の骨・唇の軟組織を含む口元全体が前方に突出して見える状態のことを指します。出っ歯は主に前歯の角度の問題ですが、口ゴボは骨格の形状や筋肉のバランスなど、より広い要因が絡み合っています。そのため、出っ歯との違いや原因を正しく把握しないまま治療を進めると、期待する変化が得られにくくなる場合があります。以下では、口ゴボの定義とセルフチェックの方法、そして歯並びがきれいでも口ゴボになるしくみについて詳しく解説します。
出っ歯と口ゴボの違いを正確に理解する
出っ歯と口ゴボは、見た目では似ていても、口腔内の状態はまったく異なります。出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が前方に傾いたり、突き出したりしている状態を指します。一方、口ゴボは上下の前歯・顎骨・唇の軟組織がセットで前方に出ている状態であり、個々の歯並びが整っていても発生します。
「前歯は整然と並んでいるのに、なぜか横顔が気になる」という経験をお持ちの方は、まさにこの口ゴボの状態に当てはまることがあります。口ゴボでは、単に前歯の角度を調整するだけでは改善しにくいケースもあるため、歯の傾きだけでなく、骨格や歯列弓(歯が並ぶアーチの形)の全体的な評価が必要になります。
また、出っ歯と口ゴボが同時に起きているケースもあれば、どちらか一方のみが問題になっているケースもあります。「自分はどちらに当たるのか」は、矯正専門医による精密検査で初めて明確になります。見た目や自己判断だけで治療法を決めてしまうと、本来の問題に対応できない可能性があるため、まずは原因をきちんと見極めることが大切です。
Eラインで確認する口元の突出セルフチェック
「Eライン」とは、鼻先とオトガイ(顎の先端)を結んだラインのことで、横顔の口元の状態を確認する際の目安として使われます。このラインに対して唇がどの位置にあるかを確認することで、口元の突出度をある程度セルフチェックできます。
一般的に、日本人の場合は上下の唇がEラインよりわずかに後ろか、ほぼ同じ位置にあるのが自然とされています。唇がEラインより明らかに前に出ている場合は、口元が突出している可能性があります。
ただし、Eラインはあくまでひとつの目安に過ぎません。鼻の高さ・顎の形・人種差・顔全体のバランスによって、適切な口元の位置は異なります。「Eラインから唇がはみ出しているから口ゴボだ」と決めつけるのではなく、セルフチェックで気になった方は矯正専門医に相談し、セファロ(頭部X線)やCTによる客観的な検査を受けることをおすすめします。正確な診断があってこそ、適切な治療法を選ぶことができます。
歯並びがきれいでも口ゴボになることがある
「歯並びはそろっているのに、どうして口元が出ているんだろう」と感じる方にとって、これは非常に重要なポイントです。口ゴボは、個々の歯が整然と並んでいても発生することがあります。
その理由は、歯並びの見た目(歯の配列)と、歯全体を包む歯列弓(アーチ)の形状や位置は、別の問題だからです。たとえば、前歯一本ひとつはきれいに並んでいても、歯列弓全体が前方に傾いていたり、上顎の骨格が前に出ていたりすると、口元が突出して見えます。また、唇の軟組織や周辺の筋肉のバランスが影響して、口が閉じにくい・口元が前に見える、という状態になることもあります。
「歯はきれいなはずなのに口が出ている」という悩みは、矯正治療で対応できるケースも少なくありません。まずは原因がどこにあるかを確認することが、解決への近道です。
出っ歯じゃないのに口が出てる主な原因

「なぜ自分は出っ歯じゃないのに口が出てるのか」
その答えを知ることが、適切な治療法を選ぶための第一歩です。口ゴボの原因は、歯の傾き・顎の骨格・日常の習慣・唇の形状という4つに大きく分けることができます。それぞれの特徴を正確に把握することで、矯正治療で改善できるのか、あるいは骨格へのアプローチが必要なのかが見えてきます。以下で順番に解説します。
原因①:歯の傾きや歯列全体の前突(歯槽性)
出っ歯じゃないのに口が出てる原因としてもっとも多いのが、この「歯槽性(しそうせい)の口ゴボ」です。歯槽性とは、顎の骨格自体には大きな問題がなく、歯を支える歯槽骨(歯の根元の骨)と歯列全体が前方に傾いている状態を指します。
一本ひとつの歯の並びはきれいに見えても、歯列弓(歯が並ぶアーチ)全体が前方に押し出されていると、唇が前から押されるような形になり、口元が突出して見えます。「前歯が出ているわけではないのに口が閉じにくい」「横顔を見ると口元だけが出ている」という状態は、このタイプに当てはまることが多いです。
歯槽性の口ゴボは、矯正治療によって歯の位置や角度を調整することで改善が見込みやすいタイプです。スペースを確保するための抜歯を伴う場合もありますが、マウスピース矯正やワイヤー矯正によって前歯を後方に移動させることで、口元の突出感が和らぎ、横顔のEラインが整うことが期待できます。
原因②:顎の骨格そのものが前方に出ている(骨格性)
歯の位置ではなく、上顎の骨格自体が前方に発育しすぎている、または下顎が後退しているために口元が出て見えるケースが「骨格性の口ゴボ」です。上下の顎がともに前方に突出している「上下顎前突」もこのタイプに含まれます。
骨格性の場合、いくら歯の角度を矯正で調整しても、土台となる顎骨の位置は変わらないため、横顔の大きな変化を得にくいことがあります。「矯正をしたのに口元の印象が変わらなかった」という経験をお持ちの方の中には、骨格性の問題が見逃されていたケースもあります。
骨格性の口ゴボかどうかは、セファロ分析(頭部X線規格写真の解析)やCT撮影を用いた精密検査で初めて正確に判断できます。骨格のズレの程度によっては、矯正治療のみで対応できる場合もありますが、ズレが大きい場合は外科矯正(顎変形症治療)を組み合わせる選択肢も出てきます。いずれにせよ、自己判断では見極めが難しい原因です。
原因③:口呼吸・舌癖・指しゃぶりなど後天的な習慣
幼少期からの習慣が、歯列や顎の発育に影響することがあります。代表的なものが口呼吸です。鼻ではなく口で呼吸する習慣が続くと、舌が本来あるべき位置(上顎の天井部分)ではなく、低い位置に落ちてしまいます。すると、舌が前歯を内側から支える力がなくなり、口の周りの筋肉バランスが崩れて口元が前方に出やすくなります。
このしくみは「バクシネーターメカニズム」とも呼ばれ、舌・頬の筋肉・唇の圧力バランスが歯列の形状を保っているという考え方に基づいています。口呼吸が続くと、このバランスが乱れてしまうのです。
また、舌を前歯に押し当てる癖(舌突出癖)、幼少期の指しゃぶりの習慣、長時間の頬杖なども、歯列や顎の成長に偏りをもたらす原因になることがあります。こうした習慣が成人後も続いていると、矯正治療で歯並びを整えても後戻りが起きやすくなる場合があるため、治療と並行して習慣を見直すことが大切です。
原因④:唇・軟組織の厚みや遺伝的要因
骨格や歯列に大きな問題がなくても、唇の軟組織のボリュームが多い・唇の形状が前方に張り出している、という場合に口元が出て見えることがあります。唇そのものの形や厚みは、矯正治療の対象にはならない部分も多いですが、歯を後退させることで唇の位置が変わり、印象が整うケースもあります。
また、骨格の形状や歯の大きさ・顎の成長パターンには遺伝的な影響があることも知られています。「親も同じように口元が出ている」という場合は、骨格的な傾向が受け継がれている可能性があります。ただし、遺伝的要因があるからといって改善できないわけではありません。原因に応じた治療法を選ぶことで、変化を目指せるケースは多くあります。まずは何が主な原因かを検査で明らかにすることが、治療の出発点になります。
出っ歯じゃない口ゴボは歯列矯正で改善できる?治療法の選択肢

「矯正で自分の口元は変わるのか」
そう感じている方にとって、治療法の選択はとても大切なテーマです。出っ歯じゃないのに口が出てる状態が歯槽性・習慣性によるものであれば、歯列矯正によって口元の突出感を改善できる可能性があります。使用する装置の種類によって特徴が異なるため、それぞれどのような方に向いているかを確認しておきましょう。
マウスピース矯正が向いているケースとは
マウスピース矯正は、透明な樹脂製のマウスピース(アライナー)を歯に装着して少しずつ歯を動かしていく治療法です。装置が透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際には取り外せるため、日常生活への影響を抑えながら治療を進められます。
出っ歯じゃないのに口が出てる場合、原因が歯列全体の前突(歯槽性)であれば、マウスピース矯正で前歯を後退させることで口元の改善が期待できます。歯の移動量が比較的少ないケースや、前歯の傾きが主な問題となっているケースでは、マウスピース矯正との相性が良いといえます。
一方で、骨格性の要因が強い場合や、奥歯を含む大きな移動が必要な場合には、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。「マウスピースで治るかどうか」は、精密検査の結果と医師の診断によって決まります。適応かどうかを自己判断せず、まずはカウンセリングでご相談ください。
インハウスアライナーならリファインメントを約1週間に短縮できる
マウスピース矯正の治療中には、歯の動きを修正するための「リファインメント(追加アライナーの製作・再計画)」がほぼ必ず発生します。インビザラインなど外部メーカーへの発注が必要なシステムでは、このリファインメントに通常約1ヶ月かかります。
鶴見ニコ矯正歯科では「インハウスアライナー」を導入しており、マウスピースの設計から製作まですべて院内で完結します。そのため、リファインメントを約1週間で対応することができます。リファインメントは1回だけでなく複数回発生することもあるため、1回あたり約3週間の短縮が積み重なることで、治療全体を通じた期間短縮につながります。また、インビザラインのような枚数制限がないため、症例に応じて柔軟にアライナーを追加できる点も特徴のひとつです。
ワイヤー矯正(表側・裏側)との使い分け
ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着し、ワイヤーの力で歯を動かしていく方法です。マウスピース矯正に比べて歯の移動量を大きく取りやすく、奥歯を含む複雑な噛み合わせの改善にも対応しやすい特徴があります。
表側矯正は装置が前面に見えますが、歯に加える力の方向が安定しており、精度の高い治療を進めやすいのが強みです。裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側に装置を装着するため外から目立ちにくく、特に前歯を内側に引き込む動きが得意とされています。出っ歯じゃないのに口が出てる方で、前歯の後退を重視したい場合には、裏側矯正が有効なケースもあります。また、上だけ裏側にする「ハーフリンガル」という選択肢もあり、審美性と費用のバランスを取りたい方に選ばれています。
アンカースクリュー(歯科矯正用のミニインプラント)を組み合わせることで、奥歯を支点にしながら前歯を大きく後退させる移動も可能になります。装置の種類はライフスタイル・希望する仕上がり・歯並びの状態によって選んでいくものですので、どの装置が自分に合うかはカウンセリングでご確認ください。
抜歯矯正と非抜歯矯正の考え方
口ゴボの改善において前歯を後方に大きく移動させたい場合、歯を並べるためのスペースが不足していることがあります。その際に選択肢のひとつとなるのが、抜歯(多くの場合は第一小臼歯)を行ってスペースを確保する方法です。
「抜歯と聞くと不安になる」という方も多いですが、矯正のための抜歯は、歯全体のバランスと噛み合わせを整えるうえで計画的に行われるものです。抜歯が必要かどうかは、移動させたい歯の量・顎の大きさ・現在の噛み合わせのバランスによって判断されます。
一方、非抜歯で対応できるケースもあります。IPR(歯の側面をわずかに削ってスペースを作る処置)や、奥歯を後方に移動させることでスペースを生み出す方法など、抜歯なしで改善を目指せる場合もあります。抜歯をするかどうかは、精密検査と診断をもとに丁寧に相談して決めていくことが大切です。「できれば抜歯は避けたい」というご希望があれば、カウンセリングの際にその気持ちをそのままお伝えください。
骨格が原因の口ゴボには外科矯正(顎変形症治療)という選択肢も

「矯正だけでは変化が出にくいと言われた」「横顔を根本から変えたい」と感じている方の場合、骨格性の口ゴボが関係していることがあります。骨格に大きなズレがある場合は、歯列矯正だけでなく外科手術を組み合わせた「外科矯正」が選択肢として挙げられます。ここでは、外科矯正の考え方と治療の流れ、保険適用の可能性についてご説明します。
矯正単独では改善しにくい口ゴボの特徴
骨格性の口ゴボでは、歯をどれだけ動かしても、土台となる顎骨の位置が変わらないため、横顔の印象を大きく変えるには限界が出ることがあります。特に、上顎骨が前方に過成長している・下顎が大きく後退している・上下の顎がともに前突している(上下顎前突)といった状態では、矯正単独での改善には一定の制約があります。
「矯正をしたのに期待ほど変わらなかった」という後悔を防ぐためにも、治療前に骨格の状態を正確に診断しておくことが重要です。骨格性かどうかの判断には、セファロ分析(頭部X線写真)による骨格の角度・顎の位置関係の数値評価と、CT撮影による立体的な骨格構造の確認が不可欠です。これらの検査なしに「矯正で治る」と断言することは難しく、きちんとしたデータに基づいた診断が治療方針を左右します。
外科矯正(顎変形症治療)とはどのような治療か
外科矯正は、美容整形のセットバック手術とは目的が異なります。外科矯正はあくまで「噛み合わせの機能を整えること」と「骨格バランスを改善すること」を目的とした医療的治療です。見た目だけの変化を狙うのではなく、咀嚼のしやすさ・発音の安定・口周り筋肉のバランスなど、機能面の改善も含めて計画されます。
骨格のズレが大きく、顎変形症と診断される条件を満たす場合には、健康保険が適用される可能性があります。その場合、矯正治療と外科手術を合わせた費用が大幅に軽減されることがあり、費用面でも現実的な選択肢になります。
鶴見ニコ矯正歯科では、顎変形症や外科矯正が必要な難症例についても、連携医療機関と協力しながら診断・治療計画の立案に対応しています。「骨格が原因かもしれない」と感じている方は、まずはカウンセリングでご相談ください。詳しくは顎変形症・外科矯正のページもあわせてご覧いただけます。
外科矯正の治療の流れ(術前矯正→手術→術後矯正→保定)
外科矯正は、矯正治療と外科手術を組み合わせて進める長期的な治療です。まず「術前矯正」として、手術の際に上下の顎が正しく噛み合うよう、あらかじめ歯の位置を整えます。この期間は個人差がありますが、おおむね1年〜1年半程度かかることが多いです。
術前矯正が完了したら、連携病院にて全身麻酔下で顎の骨を切り、適切な位置に固定する手術を行います。入院期間は10日〜2週間程度が目安です。手術後は腫れや違和感が出ることがありますが、時間の経過とともに落ち着いていきます。その後「術後矯正」で噛み合わせの細かな調整を行い(約6ヶ月〜1年)、最終的に保定(リテーナー装着)へと移行します。
治療期間が長くなる一方で、骨格の位置関係を根本から整えることができるため、矯正単独では得られない横顔の変化と噛み合わせの安定が期待できます。手術に伴うダウンタイムや麻酔・入院のリスクも伴いますので、事前に十分な検査と説明を受けたうえで判断することが大切です。
「出っ歯じゃないのに口が出てる」を正しく見極めるための精密診断

「自分の場合は歯が原因なのか、骨格が原因なのか」
この見極めが、治療の方向性を決める最も重要な分岐点です。ネットの情報やセルフチェックだけでは、この判断を正確に行うことは難しいのが実情です。
なぜなら、同じ「口が出ている」という見た目でも、原因が歯槽性か骨格性かによって、最適な治療法がまったく異なるからです。歯槽性なら矯正治療で改善が見込めますが、骨格性の場合に矯正のみで進めてしまうと、「頑張って矯正したのに、横顔の印象が変わらなかった」という結果につながることがあります。逆に、骨格性でないのに過剰な治療を受けることも避けたいところです。
正確な判断に欠かせないのが、セファロ分析(頭部X線規格写真の解析)です。セファロでは、顎骨の前後的な位置・前歯の角度・顔面の高さバランスなどを数値で把握できます。さらにCT撮影を組み合わせることで、骨格の立体的な構造や骨の厚みまで評価することが可能になります。
こうした精密検査の結果と、患者様が「どのような口元を目指したいか」というゴールの希望を合わせて初めて、「矯正で対応できる範囲はどこまでか」「外科矯正が必要かどうか」が見えてきます。「まだ治療するかどうか決めていない」という段階でも、検査を受けることで自分の状態を正確に理解することができます。急いで決断する必要はありません。まずは現状を把握することを、最初の一歩として考えていただければ十分です。
鶴見ニコ矯正歯科が「出っ歯じゃない口ゴボ」の改善に取り組む体制

口ゴボの改善において重要なのは、装置の種類が豊富であることだけではありません。原因を正確に診断する力、症例に合わせた治療設計、そして難症例にも対応できる体制が伴ってこそ、患者様一人ひとりの変化につながります。鶴見ニコ矯正歯科が口ゴボ治療においてどのような強みを持っているか、3つの観点からご紹介します。
日本矯正歯科学会認定医による精密診断
鶴見ニコ矯正歯科では、院長・副院長の2名がそれぞれ日本矯正歯科学会の認定医として在籍しています。両者とも歯学博士の資格を持ち、大学病院での研究・臨床経験を重ねてきた背景があります。複雑な症例でも、二人の認定医が多角的な視点で診断と治療計画に関わることができる環境です。
診断においては、セファロ(頭部X線規格写真)分析を用いて骨格の前後関係・前歯の角度・顎の高さバランスを数値で評価します。また必要に応じてCT撮影による立体的な骨格構造の確認も行い、「この方の口元が出ている原因が、歯槽性なのか骨格性なのか筋機能的な問題なのか」を客観的なデータで見極めていきます。
「検査を受けて初めて、自分の状態の全体像がわかった」とおっしゃる患者様も多くいらっしゃいます。正確な診断が、納得できる治療への第一歩になります。
インハウスアライナーで治療期間を短縮できる仕組み
マウスピース矯正を選ぶ際、気になるのが治療期間ではないでしょうか。「できるだけ早く終わらせたい」という気持ちは、自然なことです。
鶴見ニコ矯正歯科では、院内でマウスピースを設計・製作する「インハウスアライナー」を導入しています。マウスピース矯正の治療中にはリファインメント(追加アライナーによる軌道修正)がほぼ必ず発生しますが、外部メーカーへの発注が必要なシステムでは、この対応に通常約1ヶ月かかります。インハウスアライナーであれば、院内で完結するため約1週間での対応が可能です。
1回あたり約3週間の短縮が、複数回のリファインメントを通じて積み重なることで、治療全体のスケジュールに影響してきます。また、インビザラインのように枚数制限がないため、症例の変化に応じて柔軟にアライナーを追加・調整できる点も、当院のマウスピース矯正の特徴です。
外科矯正(顎変形症)を含む難症例への対応体制
「他院で、骨格の問題があると言われて、どこに相談すればいいかわからなくなった」という方もいらっしゃいます。骨格性の口ゴボや顎変形症が関係する難症例でも、門前払いせずに真摯に向き合うのが鶴見ニコ矯正歯科のスタンスです。
院長は大学病院での豊富な臨床経験を通じて、外科矯正が必要なケースの診断・治療計画に数多く関わってきました。顎変形症と診断される条件を満たす場合は、連携医療機関と協力しながら、保険適用の可能性を含めたトータルな治療サポートを行っています。
外科矯正についての詳しい情報は、顎変形症・外科矯正のページでもご確認いただけます。「自分の場合はどの程度のズレがあるのか」「手術が必要になるのか」は、検査を受けてみないとわかりません。まずはカウンセリングで現状をお聞かせください。
よくある質問(Q&A)
Q. 出っ歯じゃないのに口が出てる場合、矯正だけで治りますか?
A. 原因が歯列の傾きや歯列弓の形状(歯槽性)によるものであれば、矯正治療だけで口元の改善が期待できるケースが多くあります。一方、顎の骨格自体が大きく前方に出ている(骨格性)の場合には、矯正治療のみでは限界が出ることがあり、外科矯正との組み合わせが選択肢になる場合があります。どちらに当たるかは、セファロ分析やCT検査による精密診断で判断しますので、まずは検査を受けることをおすすめします。
Q. マウスピース矯正で口ゴボは改善できますか?
A. 歯の傾きが主な原因の場合、マウスピース矯正で前歯を後退させることで口元の印象が変わることがあります。当院では、院内製のインハウスアライナーを活用しており、リファインメントを通常より短い期間で対応できる体制を整えています。ただし、骨格性の要因が強い場合や移動量が大きい場合には、マウスピース矯正だけでは対応が難しいこともあります。適応かどうかは口腔内の状態を確認してからご案内しますので、気になる方はカウンセリングにお越しください。
Q. 外科矯正は保険が使えますか?
A. 顎変形症と診断される条件を満たしている場合、健康保険が適用される可能性があります。ただし、保険適用の可否は、骨格のズレの程度・噛み合わせへの影響・施設の要件などによって判断されます。「見た目が気になる」だけでは保険対象にはならず、機能的な問題(噛み合わせの不調和など)があるかどうかが重要な基準となります。自分が対象かどうかは、精密検査と医師による診断を受けて確認することが必要です。詳しくはカウンセリングでご相談ください。
まとめ:出っ歯じゃないのに口が出てる原因を知って、自分に合った治療を選ぼう

「出っ歯じゃないのに口が出てる」という悩みの裏には、歯の傾き・骨格・習慣・軟組織のいずれか、あるいは複数の原因が重なっていることがあります。同じ「口が出ている」という状態でも、原因が歯槽性か骨格性かによって、最適な治療法はまったく異なります。
歯槽性であれば、マウスピース矯正やワイヤー矯正によって改善を目指せる可能性があります。骨格性の要因が強い場合には、外科矯正(顎変形症治療)が選択肢として浮かび上がることもあります。いずれにしても、自己判断で結論を出すのは難しく、セファロ・CT分析を用いた精密検査による客観的な診断が、治療の出発点になります。
鶴見ニコ矯正歯科では、院長・副院長の2名がそれぞれ日本矯正歯科学会の認定医として在籍しており、骨格・歯列・筋機能の各観点からデータに基づいた診断を行っています。マウスピース矯正ではインハウスアライナーを導入しリファインメントを約1週間で対応できる体制を整えており、外科矯正(顎変形症)を含む難症例のご相談にも対応しています。
「自分の場合は本当に矯正で変わるのか」「骨格が関係しているのかどうか確かめたい」と感じた方は、ご自身のペースで構いません。まずはカウンセリングで現在の口元の状態をお聞かせいただくことから始めていただければと思います。
監修歯科医師
小田垣 直弥
院長
裏側矯正や口ゴボの改善を得意とする矯正歯科医として、一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせた治療を心がけています。特に、見た目にこだわる大人の方には「見た目に矯正中だとわかりにくく、仕上がりにも妥協しない治療」を大切に、日本矯正歯科学会認定医として丁寧な診断とご提案を行っています。
裏側矯正や口ゴボの改善を得意とする矯正歯科医として、一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせた治療を心がけています。特に、見た目にこだわる大人の方には「見た目に矯正中だとわかりにくく、仕上がりにも妥協しない治療」を大切に、日本矯正歯科学会認定医として丁寧な診断とご提案を行っています。


